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産前産後の専門院・院長の豆知識11

院長のつぶやき・豆知識11

こんにちは、院長の中西です!
それでは前回に引き続き熱中症のお話をしていきましょう!

今回からは私の得意なウンチク回です!
前回のように真面目な話をするとついつい言葉が硬くなってしまうので、今回からは本領を発揮していこうと思います。
読んでくださるマニアックな皆さん、本日も最後までどうぞお付き合いよろしくお願いいたします!

ということで今回は、熱中症になると何がまずいのか?
もっと正確に言えば「体温が上がると何が危ないのか」というお話をしてみようと思います。
これは熱中症に限らず、高熱が出る風邪や病気、お子様の熱性痙攣などの際にも関わってくることでもあります。


では、具体的に危ない体温とは何度でしょう?
低体温に関しては34度、高体温に関しては42度と言われております。

まず、低体温が危ない理由は体内の酵素が働きづらくなるからです。
これについての解説も書いたのですが文字数制限が…(笑)
また機会があればお話ししますね。

ということで本題の高体温が危ない理由についてです。
これはシンプルで、42度になるとヒトのタンパク質が不可逆性の熱変性をしてしまうからです!
…は?
大丈夫です!これからいかにシンプルな事か解説していきますよ!

皆さんは卵を加熱したことはありますか?
ゆで卵でも目玉焼きでもオムレツでも大丈夫です。
そりゃあるよ!というお声が聞こえてきますね(笑)
ではこの加熱後の卵が冷めた・冷えた時はどうなってますか?
「生卵に戻るよ~」という方は挙手を!
…いません、、よね?
これが、戻すことが不可能(逆行不可)な、熱による性質の変化(熱変性)です。
体温が42度を超えると、この卵と同じことが人の体の中で起こります。
特に問題なのが脳で、ゼリー状から卵の白身のように固まり、元には戻らなくなってしまいます。
これによって障害が残ったり命の危険へとつながるわけです。
脳の一部が加熱されて動かなくなったら問題ですよね?
これが体温が上がることのシンプルな危険性です!

ちなみに卵は加熱して食べた方がタンパク質の吸収効率が良いそうです。
タンパク源として食べるなら一度火を通して「熱変性」を起こしてから食べることをおすすめいたします!

ということで、皆さんも熱中症にはくれぐれもお気をつけくださいね!
本日もご清聴ありがとうございました!
お相手は中西でした~!

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